戦後、創業者(袖崎 善蔵)らにより営業開始
昭和35年8月、有限会社多ち花設立
昭和55年1月、株式会社多ち花に組織変更 現在に至る。
創業者 袖崎 善蔵(明治44年生れ)は、学卒後『千總』へ入社し、キモノづくりの基礎を学ぶ。戦地へ赴き帰還後、多ち花を創業。以来、オリジナルの型紙を作り続け、現在の『多ち花らしさ』の礎を築く。
摺型友禅とは、型紙を用いて友禅染を施す染色技法です。色毎に型紙がわかれており、柄の表現にもよりますが、おおよそ数枚から数十枚で一つの柄が構成されています
きものの生地(約13.5m)の半分ほど(約7m)の長さの分厚い木の板(厚さ約3cm)に生地を貼って固定し、その上から型紙(約90cm)を合わせて刷毛で染料を染め付けます。
ひとつの色につき多段階の濃淡を表現するために、型紙を彫り分けています。同じ色を擦り重ねることで奥行きができ、より深みのある表現を可能にします。 例えば、朱色ひとつを表現するのにも、4枚の型紙に彫り分けたりしています。 一度しか摺らないところは淡く、二度三度と摺り重ねるに従って濃くなります。
それを色が異なる毎となると、型紙の数も増えていきます。赤・紫・緑・黄それぞれが4枚の型紙に分かれていれば、それだけで16枚の型紙が必要になってきます。 型紙が増えるとコストや手間も増えますが、敢えてそれを遂行することで「多ち花らしい」と感じる摺型友禅のものづくりができるのです。
創業以来作り重ねてきた弊社オリジナルの型です。桃山~江戸時代の小袖や能装束からアジア・ヨーロッパに伝わる更紗文様など、様々な文様からインスピレーションを得て弊社なりに図案化したものです。手描き友禅とは一線を画す摺型友禅の特徴を活かした、大胆ながら繊細さも兼ね備えた表現に注力しています。
訪問着、振袖、付下、小紋、羽織、コート、名古屋帯、襦袢、肩裏、ショールなど、他にもお客様との対話の中で、オリジナルの配色の作品を生み出すことにもお応えいたします。
会社名:株式会社 多ち花
代表取締役:河合 洋平
所在地:京都市上京区下立売通黒門西入橋西二町目642番地1
TEL 075-366-8505 / FAX 075-366-8515
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